「一斉保育」・「自由保育」とは、保育園の基本方針のことです。この方針をもとに保育が行われています。
一斉保育は、集団性に重きをおきます。一方、自由保育は子ども一人ひとりの主体性を尊重する保育方針です。そのため、一斉保育と自由保育は、活動内容などが異なってきます。
とはいえ、年齢によって方針を変えるなど、双方のやり方を取り入れている保育園もあるため、園によってもそれぞれ違います。
この記事では、一斉保育と自由保育の違い、特徴について解説していきます。
子どもの性格によっても、相性のいい保育園が変わってくるので参考にしてみてくださいね。
一斉保育と自由保育の違い

一斉保育と自由保育の違いを一言でまとめると、下記のようになります。
- 一斉保育とは、みんなで一緒にしましょうという保育の仕方
- 自由保育とは、自分でできるように見守り、必要なときに手助けする保育の仕方
では、一斉保育から説明していきますね。
一斉保育|保育士の指導案のもと、みんなで活動をおこなう
一斉保育では、保育士が作成した指導案のもと、クラスみんなで一緒に活動がおこなわれます。そのため保育士が、子どもたちが遊ぶおもちゃを決めています。
たとえば「今日は、ブロックと積み木で遊びましょう」といった具合です。
次に、おもちゃごとのコーナーを設定していきます。
「ここは積み木ね」「このコーナーはブロックね」と区切り、子どもたちは決められたコーナー内で、ブロックや積み木を使って遊びます。
ブロックはブロック、積み木は積み木と決められていたので、異なる種類のおもちゃを組み合わせて遊ぶことは、ほとんどなかったです。
多くの公立保育園などでは、一斉保育がおこなわれています。
一方、私立保育園は、園の方針によってそれぞれ異なります。
全クラスが一斉保育をしているところもあれば、していない園もありますし、012歳児は「自由保育」、345歳児は「一斉保育」と、わけている園もあります。
自由保育|子どもの主体性を重んじて見守る
自由保育では、子どもたちが自発的に遊べるよう、見守ります。
そのため、つねに部屋の棚にはおもちゃが用意されており、子どもたちは自分で遊びたいおもちゃを自由に選んできて遊びます。
子どもの「やってみたい」「遊びたい」という主体性を重視する方針のため、保育士が「このおもちゃで遊びましょう」と決めることは、ほぼありません。
ここで誤解されがちなのが、自由=放任ではないか、という点です。
「自由保育」に対して、「子どもに何もせず、放置している保育」と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
危険なときや必要なときには、もちろん声をかけ援助します。
外遊びの時間に「好きな公園に行ってきていいよ~」「行きたくないなら、一人でお部屋遊びを続けるのもOK」といった自由ではありません。
自由保育は、認定こども園などで取り入れられていることが多く、年々増えつつあります。
このように、一斉保育と自由保育は、方針が違います。
- 一斉保育は「みんなで、集団で」を軸としている
- 自由保育は「個人、一人ひとり」を軸としている
保育の根本が違うので、見学の際に子どもや活動の様子を見て、子どもに合った保育園を選びましょう。
保育方針は子どもによって相性がある

「子どもと保育園に相性なんてあるの?」「うちの子は、どっちの園のタイプがいいんだろう?」と迷う方もいるのではないでしょうか。
一斉保育・自由保育にはそれぞれ特徴があり、子どもの性格によって過ごしやすさが変わってきます。
一例を紹介しますので、お子さんの性格をもとに考えてみてください。
一斉保育に向いている子ども
以下のような子どもは、一斉保育に向いているでしょう。
- 変身や戦隊ものが好きな子
- とにかく体を動かしたい子
- 楽しいことが好きな子
一斉保育では、リズムに合わせて体を動かしたり(リトミック)、ゲームなどの遊びが多く取り入れられています。
なので、体を動かすことが大好きな子や、みんなで楽しく遊びたい子にとっては、楽しい園生活になるでしょう。
自由保育に向いている子ども
対して、以下のような子どもは、自由保育に向いています。
- 自分の好きな遊びをじっくりしたい子
- 穏やかな子
- 考えて遊ぶのが好きな子
自由保育で用意されているおもちゃは、積み木・パズル・ひも通し・おままごと、折り紙・ぬりえ・カードゲームなど、座ってじっくり遊べるものが充実しています。
また戸外遊びでは、自然と触れ合える「お散歩」を取り入れている園が多くあります。
なので、じっくり遊びたい子や、自分で考えながら遊びたい子、自然に触れて遊びたい子にとって自由保育の園は、安心して生活しやすいでしょう。
まとめ

「一斉保育」と「自由保育」は、どちらもメリット・デメリットがあるので、「こちらがおすすめ!」とは一概にはいえません。
ただ、保育士として今までたくさんの子どもたちを見てきて、「この子の性格は、自由保育で伸ばしてあげたいな」「この子は一斉保育に行くと、もっと楽しめそうだな」と感じることがありました。
大切なのは、子どもが保育園での生活を楽しく送ってくれることではないでしょうか。
ぜひ、保育園見学に行った際は、園の保育の仕方を見てみてくださいね。



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