大切な子どもが通う保育園、どのように選んでいますか?
子どもに合っていて、楽しく園生活が送れる保育園を選ぶためには、入園前に見学に行くことが大切です。
「めんどくさい」「どこを見たらよいのかわからない」「どこの園も同じじゃない?」
こんな風に思っている方もいるかもしれませんが、園ごとに特徴や方針が違うので、子どもや自分たちにとって合う園・合わない園が存在します。
そこでこの記事では、保育園見学の際に見ておきたい、聞いておきたいチェックポイントを紹介します。
保育園は、兄弟姉妹が増えたり、乳児期から預けたりすると、6年間…7年間……と、小学校並みに通園期間が長くなる家庭もあります。
「違う保育園を選べばよかった」と後悔しないためにも、チェックポイントを確認してみてください。
保育園見学で見ておきたいポイント
保育園見学で必ず見てほしいのが、以下のポイントです。
- 園全体の雰囲気
- 園の環境・設備
- 園児の遊びの様子
- 保育士の表情や動き・声のかけ方
園全体の雰囲気
園全体の雰囲気は、見学するとすぐに感じるでしょう。
「にぎやかだな」や「落ち着いている感じがする」という直感も、保育園選びの判断材料になります。
印象はどうか、我が子に合いそうかなど、思い浮かべて考えてみましょう。
園の環境・設備
保育園の設備も重要なポイントです。
ピカピカで新しければ良いわけではありません。
- トイレの清潔さ
- シャワールームの有無
- ランチルームがある
- 各部屋から園庭へ出られる造りになっている
など、園によってさまざまな特色があるので、確認しておきましょう。
園児の遊びの様子
園児の遊び方によって、保育方針が垣間見れるので、よく見てみましょう。
たとえば、子ども一人ひとりが異なるおもちゃで遊んでいる園は「見守る保育」を方針としているケースがほとんどです。
反対に、クラスみんなが同じおもちゃを使って遊んでいる園は「一斉保育」を基本方針にしている可能性が高めです。
子どもの性格や、「どのような子どもに育てたいか」によって、園との相性が変わってくるので、じっくり観察してみてくださいね。
一斉保育と見守る保育については、以下の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
保育士の表情や動き・声のかけ方
保育士の表情や声のかけ方は、保育園選びのポイントになります。
たとえば、暗くどんよりした雰囲気の保育士や、乱暴な言葉づかいをする保育士、高圧的な態度の保育士がいたら、どうでしょうか。
「この園に預けたくないな…」と思いますよね。
保育士の雰囲気や言動は、子どもたちにも影響し、クラス全体の雰囲気にも大きく関わってきます。
園児たちが、のびのびと楽しそうにしている園やクラスは、保育士同士の関係もよく、連携がとれている園といえます。
あちこちでトラブルが起きていたり、表情が暗かったりする場合には、保育士同士がうまくいっていないのかもしれません。
保育園見学で聞いておきたいポイント
保育園見学では、詳細を教えてもらうことも重要です。
気になる点は、保護者それぞれ違うものですが、以下の事項が気になる方は多いのではないでしょうか。
見学の機会に質問してみましょう。
- 保育方針・内容
- 園の体制
- 食物アレルギーへの対応
- 保護者が負担するもの
保育方針・内容
園の保育方針や内容を聞いてみましょう。
「協調性を大切にしている」「子どもの主体性を尊重して」など、園ごとにさまざまな返答がくるかと思います。
また、保育園にはそれぞれ独自で力を入れている教室や取り組み、イベントがあります。
【例】
- 食育に力を入れている
- リトミックを多く実施している
- 英会話教室を取り入れている
- 異年齢保育を重視している
- 散歩を多く取り入れるのが基本方針になっている
- 年に1回、田植えをしている など
保育方針によって日々の保育内容も大きく変わってくるので、ぜひ聞いてみましょう。
園の体制
保育園に子どもを預けようと考えている方の多くは、共働きです。
そのため、職場までの通勤時間やシフト体制なども考慮して保育園を選んだほうが安心して預けられるでしょう。
園の体制を確認しておきましょう。
- 開園時間
- 延長保育はあるか・何時までか
- 病児・病後児対応はあるか
- 保育料はいくらか
- 園バスはあるか
- クラス内の子ども・保育士の人数 など
子どもの熱や怪我などで急なお迎えが必要になることも考えられます。
食物アレルギーへの対応
食物アレルギーは、生死にかかわる重要なものです。
アレルギー食に対応してもらえるか否かをはじめ、万が一のときの投薬についてや、提携している病院など確認しておきましょう。
保育園では、給食のほかに「おやつ」もあるので、手づくりか市販かなどもあわせて確かめておくと安心です。
保護者が負担するもの
保護者が負担する割合も、保育園によってバラバラです。
負担する割合には、費用面のものと、労力・手間のものがあります。
費用面では、たとえば以下のような費用がかかります。
- 保育料
- 延長保育料
- 給食費
- 入園グッズ代
- 保護者会費
- お昼寝用シーツ代
- 制服代
- オムツ代
- 絵本代 など
保護者の労力的な負担には、以下のようなケースがあげられます。
- お昼寝用シーツを保護者が持参する園 or 保育園側で専用のマット(ベビーベッド)が用意されている園
- 毎日オムツを持参する園 or 保育園で用意されており、ほぼ「手ぶら」で登園できる園
- 使用済みオムツを園側で処分する園 or 保護者に持ち帰って処分してもらう園
- 月に1度「お弁当の日」を設けている園
- 遠足や運動会、発表会などのイベントが多い園
生活発表会(おゆうぎ会)は、「0~2歳児は〇月〇日」「3~5歳児は△月△日」と、別の日におこなわれる園もあります。
普段から多忙なのに、負担する割合が多いと、さらに疲れますよね。
「細かいと思われるかも…」なんて思わず、気になるところは何でも聞いてみましょう。
まとめ
保育園見学では、園の雰囲気や子どもたちの様子を、実際に目で見ることができます。
印象や直感など肌で感じとれるので、保育園選びの参考にきっと役立ちます。
よく観察してみましょう。
そして、子どもの性格と照らし合わせて考えてみてください。
活発で元気な子や、じっくり物事に取り組むのが好きな子など、子どもにはそれぞれ個性があります。
子どもに合う園が見つかるといいですね。
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