保育園の「いっせい保育」と「見守る保育」の違いとは?

保育

全国には、数え切れないほどたくさんの保育園が存在していますね。

保育園の多くは、おもに「一斉いっせい保育」と「見守る保育」という保育の仕方にわけられています。

 

すけさん
すけさん

保育園って、どこも同じじゃないの?

えりすけ
えりすけ

ううん、園によってそれぞれ違うよ!

 

わたしは、一斉保育と見守る保育、どちらの保育も経験しましたが、根本が全く違っています。

 

すけさん
すけさん

どんな風に違うの?

 

疑問に思う方へ、一斉保育と見守る保育の違いについて、解説していきます。

子どもの性格によっても、相性のいい保育園が変わってくるので、参考にしてみてくださいね。

 

保育園の「一斉保育」と「見守る保育」の違い

一斉保育と見守る保育の違いを一言でまとめると、下記のようになります。

  • 一斉保育とは、みんなで一緒にしましょうという保育の仕方
  • 見守る保育とは、自分でできるように見守り、必要なときに手助けする保育の仕方

では、一斉保育から説明していきますね。

 

一斉保育|保育士の指導案のもと、みんなで活動をおこなう

一斉保育では、保育士が作成した指導案のもと、クラスみんなで一緒に活動がおこなわれます。

そのため保育士が、子どもたちが遊ぶおもちゃを決めています。

たとえば「今日は、ブロックと積み木で遊びましょう」といった具合です。

 

次に、おもちゃごとのコーナーを設定していきます。

「ここは積み木ね」「このコーナーはブロックね」と区切り、子どもたちは決められたコーナー内で、ブロックや積み木を使って遊びます。

 

えりすけ
えりすけ

ブロックはブロック、積み木は積み木と決められていたので、異なる種類のおもちゃを組み合わせて遊ぶことは、ほとんどなかったです。

 

多くの公立保育園では、一斉保育がおこなわれています。

一方、私立保育園は、園の方針によってそれぞれ異なります。

全クラスが一斉保育をしているところもあれば、していない園もありますし、012歳児は「見守る保育」、345歳児は「一斉保育」と、わけている園もあります。

 

次に、見守る保育の場合をみていきましょう。

 

見守る保育|子どもの主体性を重んじて見守る

見守る保育は、その名のとおり、子どもの遊びを見守ります。

そのため、つねに部屋の棚にはおもちゃが用意されており、子どもたちは自分で遊びたいおもちゃを自由に選んできて遊びます。

 

子どもの「やってみたい」「遊びたい」という主体性を重視する保育方針のため、保育士側が「このおもちゃで遊びましょう」と決めることは、ほぼありません。

えりすけ
えりすけ

とはいえ、外遊びのときに「好きな公園に行ってきていいよ~」といった自由ではありませんので、安心してくださいね。

見守る保育は、認定こども園などで取り入れられていることが多く、年々増えつつあります。

 

「見守る保育」に対して、「子どもに何もせず、放置している保育」と思われる人もいるかもしれませんが、そうではありません。

危険なときや必要なときには、もちろん声をかけて援助します。

 

このように、一斉保育と見守る保育は、方針が違います。

  • 一斉保育は「みんなで、集団で」を軸としている
  • 見守る保育は「個人、ひとりひとり」を軸としている

保育の根本が違うので、見学の際に子どもや活動の様子を見て、子どもに合った保育園を選びましょう。

 

保育園の一斉保育と見守る保育は子どもによって相性がある

 

すけさん
すけさん

保育園と子どもに相性なんてあるの?

一斉保育はどんな子に向いていて、見守る保育はどんな子に向いてる?

「うちの子は、どっちの園のタイプがいいんだろう?」と思う方もいますよね。

2つのタイプには、それぞれ特徴があり、子どもの向き・不向きがあります。

一例を紹介しますので、お子さんの性格をもとに、考えてみてください。

 

一斉保育に向いている子ども

以下のような子どもは、一斉保育に向いているでしょう。

  • 変身や戦隊ものが好きな子
  • とにかく体を動かしたい子
  • 楽しいことが好きな子

 

一斉保育では、リズムに合わせて体を動かしたり(リトミック)、ゲームなどの遊びが多く取り入れられています。

なので、体を動かすことが大好きな子や、みんなで楽しく遊びたい子に向いています。

 

見守る保育に向いている子ども

対して、下記のような子どもは、見守る保育に向いています。

  • 自分の好きな遊びをじっくりしたい子
  • 穏やかな子
  • 考えて遊ぶのが好きな子

 

見守る保育での室内遊びは、おもに椅子に座ってのおもちゃ・ゲーム遊びです。

たとえば、1歳児さんでも「ひも通し」をしたり、「積み木」を高く積み上げたりと、手先を動かして遊びます。

 

一斉保育に比べると、リトミックなどの運動は少なく、自然と触れ合える「散歩」を多く取り入れている園が多数あります。

なので、じっくり遊びたい子や、自分で考えて遊びたい子、自然に触れて遊びたい子にとっては、見守る保育が向いているでしょう。

 

えりすけ
えりすけ

もちろん、どちらの保育園でも、希望すれば入園可能です。

けれど、子どもが園で楽しく過ごせなかったらパパ・ママも悲しいですよね。

「この園なら、うちの子に合いそう」と感じる保育園を選んであげてくださいね。

 

まとめ

保育園の「一斉保育」と「見守る保育」の違いについて紹介してきました。

どちらも、いい面と悪い側面もあるので、「こちらがおすすめ」とは一概にはいえません。

 

ただ、保育士として今までたくさんの子どもを見てきて、「この子の性格は、見守る保育で伸ばしてあげたいな」「この子は一斉保育に行くと、もっと楽しめそうだな」と感じることがありました。

 

大切なのは、子どもが保育園での生活を楽しく送ってくれることではないでしょうか。

ぜひ、保育園見学に行った際は、園の保育の仕方を見てみてくださいね。

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