「保育士は給料が安い」
多くの人が聞いたことのある言葉ではないでしょうか。
今、働きながら実感している保育士さんもいるかもしれませんね。
そこで頭をよぎるのが「副業」ではないでしょうか。
- でも、保育士って副業してもいいの?
- 内職・在宅でできる副業には、どういうのがあるかな?
- 保護者にバレない…?
さまざまな疑問や不安もあるかと思います。
そこで今回は、保育士さんにおすすめ&おすすめしない副業や注意点などを紹介していきます。
保育士は副業をしてもいいの?
結論からいうと、公立の保育園で働いている公務員保育士さんは、副業できません。
正規職員は公務員にあたり、地方公務員法で禁じられているからです。
一方、私立保育園で働いている保育士さんの場合は、就業規則によって異なります。
副業を禁止している園もあれば、認めている園もあります。
ただ、就業規則に書いてなくても副業を認めない保育園や、歓迎しない園も珍しくありません。
1度、勤務している保育園の就業規則を確認してみましょう。
保育士におすすめの副業
保育士さんの副業は、「資格を活かせる副業」や「在宅でできる副業」がおすすめです。
6つの副業を紹介します。
- 内職
- ベビーシッター
- ハンドメイド
- ピアノの先生
- スキルを売る
- 在宅ワーク
内職
簡単な作業をしたい人や手軽に始めたい人は、内職がおすすめです。
内職には、部品の組み立てや検品、シール貼りなどがあります。
在宅ワークと似ていますが、在宅ワークはおもにインターネットを使った仕事・作業を指すので、内職と少し異なります。
【内職の例】
- シール貼り
- 値札つけ
- 袋詰め
- 部品の検品 など
単純作業が多く、始めやすいのが特徴ですが、単価が安いのが難点かもしれません。
私も過去に内職をしていましたが、そのときは「1つ0.75銭」の部品の検品・加工を2,300コとか。
毎日大量にはできないので、1か月でもらえる収入は、10,000円あればいい方でした…。
1か月に5万円ほしいなど、まとまった金額を要する人は、内職以外の方法を探した方がいいかもしれませんね。
ベビーシッター
保育士資格を活かすなら、ベビーシッターもおすすめです。
ベビーシッターは、依頼者の自宅へ訪問し、子どもを預かります。
週に1日からでも可能なため、ダブルワークとしてベビーシッターをしている保育士さんも珍しくありません。
ただ、ベビーシッターとして働く際には、都道府県に届け出を提出しなければならないため、あらかじめ手続きが必要です。
事前に準備をしておきましょう。
ハンドメイド
ハンドメイドで活躍している保育士さんも多くいます。
「ハンドメイド = アクセサリー」と感じるかもしれませんが、それだけではありません。
保育士さんの必須アイテムやおもちゃを作って販売するのも副業のひとつに。
実際、ハンドメイド専門のプラットフォーム、minneでは、子どもの発達に合わせた手づくりおもちゃやペープサート、エプロンなど、さまざまなものが売り買いされています。
そのほか、BASEなどでも手軽に自分の作品を販売できるため、手先が器用な方や、ものづくりが好きな方は出品してみてはいかがでしょうか。
ピアノの先生
ピアノの先生も、「保育士」と「得意」の両方を活かせる副業ですね。
近年、早期教育が注目され、水泳やピアノ、英語など、なんらかの習い事をしている園児が増えてきました。
子どもと接するプロである保育士さんのピアノ教室となれば、保護者からみても安心なのではないでしょうか。
注意しなければならないのは、在園児が生徒として加入する可能性もあるということ。
仮にバレてしまうと、噂となり、園長や主任の耳に入ってしまうおそれもあるので、ピアノ教室を始める際には、「場所」をよく検討したほうがいいかもしれません。
スキルを売る
自分のスキルを売るという方法もあります。
例を挙げてみますね。
- ココナラで子育ての相談に乗る
- ストアカで子どもとの関わり方を伝える
- LINEスタンプを販売する
絵を描くのが得意な人は、スタンプを販売するのもいいですね。
連絡事項が多い保育士さんたちにとって、スタンプは使い勝手バツグン◎
重宝されるのではないでしょうか。
ストアカは、学びたい人と教えたい人をつなげる、学びのマーケットです。
子どもの発達、気になる子どもとの接し方について悩む人は少なくありません。
保育士の知識を活かし、アドバイスできる副業といえます。
在宅ワーク
在宅ワークも保育士さんの副業に向いています。
なぜなら、自宅で空いた時間にできるからです。
保育士は、残業や持ち帰りの仕事も多いですよね。
「今日はどうしても副業ができない日」もあるかと思います。
そんなときに融通が利くのが、在宅ワークです。
代表的なクラウドソーシングサービスを2つ紹介しますね。
アンケートに答える、映画の感想を書くといった手軽なものから、データ入力、記事の執筆、YouTubeのシナリオ作成など、専門知識が必要なものまで、さまざまな案件がでています。
「保育士さんの体験談を教えてください」といった案件もあり、Webライターとして活躍している方もいますよ。
保育士におすすめしない副業
保育士さんにおすすめしない副業は「近場でするもの」と「外でするもの」です。
3つ紹介します。
- コンビニや飲食店
- 水商売などの夜のお仕事
- 家事代行
コンビニや飲食店
コンビニや飲食店、スーパーなどでの副業は、注意が必要です。
「どこで・誰に」会うかわからないからです。
職場や家から近いコンビニで副業をするとしましょう。
すると、保護者に遭遇する可能性が高まります。
スーパーや近くの娯楽施設で、「あぁ!〇〇さん(先生)ー!」と出会った経験はありませんか?
「休日にバッタリ」なら問題ありませんが、仮にスタッフとして働いていると、噂となって広まってしまいます。
結果、職場にバレてしまう可能性が…。
副業を歓迎していない職場の場合、解雇されてしまうリスクもゼロではありません。
近場で副業を検討している際は、とくに注意しましょう。
水商売などの夜のお仕事
夜のお仕事も、できるなら避けるのが無難でしょう。
理由は2つあります。
1つめは、園児のパパがお客様として来店し、接待などで会う可能性があるからです。
そして2つめは、体力的な負担が大きいからです。
当然ですが、夜のお仕事は、夜遅くまでしますよね。
保育士の仕事は、シフト制がほとんど。
仮に、翌日「7:00~早番」をするとなると、十分な睡眠時間はとれません。
夜のお仕事は時給が高く、まとまった収入を得られるので、生活のために働こうと思う方もいるかもしれませんが、体が資本です。
検討する場合は、体調を崩さないよう十分注意しましょう。
家事代行
家事代行も、体力的な負担が大きいので、よほど体力に自信がある保育士さん以外はおすすめしません。
家事代行では、掃除や洗濯、料理など、さまざまな家事を依頼者に代わっておこないます。
なかには、ペットの散歩を頼まれるケースもあるようです。
普段から多忙を極める保育士さんは、要領がいい方も多くいますが、ときに体を休めて疲労を回復させなければ、いつか倒れてしまいます。
自分の体力や心身の状態を見ながら検討しましょう。
副業がバレるのはどうして?
そもそも、「どうして副業ってバレるの?」と思ったことはありませんか?
副業がバレるのは、住民税が上がるからです。
住民税は、所得額をもとに計算されています。
つまり、副業で収入が増える = その分所得額が増えるということ。(経費などを除いて)
所得額があがれば、住民税もあがるのです。
住民税は、給与から天引きされる形で、職場から納付されていますよね。
経理担当の人や事務員さんに「どうして〇〇さんだけ、金額が高いのだろう…?」と気づかれ、疑われてしまう可能性があります。
保育士が副業をする際の注意点
副業をおこなう際は、次の点に注意が必要です。
- 就業規則を確認する
- 本業に支障をきたさない
就業規則を確認する
就業規則を確認しましょう。
公立保育園で働く公務員保育士さんは、原則副業できません。
また私立保育園で働く保育士さんも、就業規則で禁止されている場合は「バレなければ…」と強行突破するのは、おすすめしません。
万が一、バレてしまったとき、退職させられるなどのリスクがあるだけでなく、自分の信用も失ってしまうからです。
反対に、副業を許可する記載がある場合は、堂々と副業をおこなえます。
とはいえ、就業規則になにも書かれていなくても、副業に対して嫌な顔をする保育園は珍しくありません。
園長先生に了承を得るのが理想ですが、なかなか言えないのも現実。
どちらかわからない場合は、リスクを低くするためにも、在宅ワークでできる副業を選択するのがいいのではないでしょうか。
本業に支障をきたさない
副業をするうえで重要なのが、「本業に支障をきたさない」ことです。
副業に力を入れすぎて、本業に身が入らなくなってしまっては本末転倒。
「最近〇〇さん、やる気ないよね?」と思われかねません。
とくに担任を受け持っている場合、職員同士の連携が必要不可欠です。
職員からの印象が下がり、チームプレーができなくなってしまうと、お部屋はうまく回らなくなります。
子どもたちが落ち着いて過ごしているか、クラスの雰囲気がいいかどうかは、職員同士の関係も影響しています。
睡眠不足や疲労が蓄積している状態にならないよう、心がけましょう。
まとめ|副業は無理のない範囲でしよう
「もう少し収入を増やしたい」と思う気持ち、わかります。
副業をおこなう際には、本業とのバランスが大切です。
保育士は残業や持ち帰りの仕事も多く、なかなかプライベートの時間をもてません。
副業によっては、時間の調整が難しくなることもあるでしょう。
そのため、副業を考えるなら「自宅でできる」「融通が利きやすい」内職や在宅ワークがおすすめです。
無理をしすぎて心身を壊してしまわないよう注意しながら、おこないましょう。
副業をすることで、新しい可能性や視野が広がるといいですね。
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