こんにちは、えりすけです。
先日、買い物へ行った際に、お店の入り口で子どもに怒鳴っている母親を見かけました。
保育園の玄関先でも平気で子どもに怒っている保護者の方もいます。
たとえば
- してほしくないことをする
- 言うことを聞いてくれない
- いたずらや悪いことばかりする
「もう~!!なんでそんなことばっかりするの!」と怒りたくなるもなりますよね。
気持ちは、よくわかります。
しかし、人前で怒る行為や「怒り方」は、今後の子どもの性格に影響する可能性があります。
「じゃあ、どう怒ればいいの?」と疑問に感じる方もいるのではないでしょうか。
ポイントは、「怒る」と「叱る」を使いわけることです。
今回は、「怒ると叱るの違い・使いわけ方・子どもに効果的な叱り方」について紹介していきます。
「怒る」と「叱る」の違いとは?
一言でいうと「怒る」とは、感情的なこと。「叱る」とは論理的なことです。
例を挙げてみます。
【例:子どもが店内を走っているケース】
一緒に買い物に行った店内でお子さんが走っていたとします。
周りには親子連れや店員さんなど、たくさんの人がいます。
あなたなら、子どもになんと言いますか?
怒る→「こら!ダメっていってるでしょ!」
叱る→「走ったら小さい子どもにぶつかって怪我をすることもある。だから危ないの」
きっと、怒っている人の方が多いのではないでしょうか。
怒ることは、その時の感情がそのまま言葉になっている状態です。
自分がイライラしている
↓
子どもが「自分の思いと違うこと」をしている
↓
さらにイライラする
↓
「走るのやめてっていってるでしょ!!」
実は、「八つ当たり」で怒っている場合もあるのです。
一方
叱ることは、相手を「さとす」ことで、よい方法を教えることです。
例をもとにすると
走るとぶつかってケガをすることがある
↓
小さい子にぶつかってしまった時、小さい子が大きなケガをする可能性もある
↓
だから走るとあぶない
怒鳴っていうのではなく、教え・さとします。
この違いが、「怒る」と「叱る」の違いです。
では、常に叱るようにすればいい?
子どもには「怒る?」「叱る?」
いいえ、怒ってばかりでも、叱ってばかりでもよくありません。
「怒る」と「叱る」、これは時と場合によって使いわける必要があります。
どうやって使いわけるのか迷ったときは、「重大さ」を基準にして考えてみてください。
たとえば
上記で挙げた「走る」に関しても
店内で走る場合と、道路を走って横断する場合とでは、変わります。
なぜなら、「いのち」に関わる危険性があるからです。
店内で走ることは良くありませんが、もし走って転んでも、小さなケガで済む場合が多いです。
それに対して、道路を走って横断・飛び出したりすると、どうでしょう。
いのちに関わる重大な事故になる可能性があります。
本当に危険な時に「道路には、あぶないことがたくさんあるの…」と言って聞かせている場合ではありません。
「あぶない!」とガツンと怒るほうが効果的です。
人って、本当に心配して怒っているとき、怒っている側が泣けてくることがあるんです。
でもそれが、子どもの・人の心を動かします。
普段は「叱る」ほうが子どもも納得できるのでいいのですが、本当に危険なときには「怒り」ましょう。
使いわけが大切です。
子どもに効果的な叱り方
では、どういう叱り方が子どもにとって効果的なのでしょうか?
叱り方によって子どもの心を傷つけてしまいます。
大切なのは、「子どもの人格は守ること」と「子どもと向き合うこと」です。
NG例とOK例を参考に見ていきましょう。
NGな叱り方
以下のような叱り方をしてしまっている場合は、叱り方を変えてあげましょう。
【叱り方 NG例】
- 人格否定する
- みんなの前で叱る
- 過去の出来事を持ち込む
【人格を否定する】
- 「そんな性格だから」
- 「どうしてできないの?」
- 「何回言ってもわからないんだから…」
- 「お兄ちゃんはできたよ」
兄弟と比べたり、「ダメ」や「なぜできない?」と責めるような言い方をすると、子どもの人間性を否定していることになります。
言われた子どもは「僕(私)は、ダメな子なんだ」と傷つき、自信を失くしてしまいます。
叱られたことよりショックを受けるでしょう。
【みんなの前で叱る】
- 店内で
- 友達がいる前で
- 親族の集まりの場で
大勢の人がいる前で叱られると、恥ずかしいと感じます。
叱られている内容に対してではなく、叱られているのを「見られていることに対して」です。
あなたも、上司や旦那さん(奥さん)に、人前で注意されたら、嫌な気持ちになりませんか?
子どもも同じです。
嫌な気持ちになることに、大人も子どもも関係ありません。
自分がされて嫌なことは、子どもにもしないようにしましょう。
【過去の出来事を持ち込む】
- 「この前も走って先生に注意されたでしょ」
- 「この間もそうだったじゃない」
これは夫婦や恋人とのケンカでもよくあるのではないでしょうか。
(わたしも言ったことがあります)
特に女の人に多いかもしれませんが、過去の話を持ち込んで叱るのも、よくありません。
以前の出来事を蒸し返しても、子どもは忘れていることだってあり、納得できないこともあります。
叱りすぎても、「聞く耳もたず」になる可能性があり、難しいところですね。
では逆に、OKな叱り方にはどのようなことがあるのでしょうか。
OKな叱り方
最後に子どものためになる、効果的な叱り方を紹介します。
【叱り方 OK例】
- その時すぐに
- 叱るときは短く
- 叱る基準を夫婦で決めておく
- 子どもと向き合う
【その時すぐに】
子どもがしてほしくないことをした場合は、その場ですぐに言いましょう。
「さっきの、やめてほしかった」と後から言っても効果がありません。
その場に大勢の人がいる際は、静かな声で注意するか、少し場所を変えて伝えましょう。
【叱るときは短く】
長いこと話していると、逆に何で叱られたのか、わからなくなってしまうことがあります。
子どもに伝わりやすい言葉で、短く伝えましょう。
【叱る基準を夫婦で決めておく】
旦那さんも、奥さんも、一人の人間です。
考え方や価値観が違うところもあるでしょう。
なので、「叱る基準」も違うことがあります。
しかし子どもからすると「ママはダメっていう」「パパはいいよっていう」と混乱することがあります。
夫婦で「ここは注意しよう」と「叱る基準」を決めておきましょう。
子どもも「これは本当にしたらいけないんだ」とハッキリわかります。
【子どもと向き合う】
一番大事なことは、子どもと向き合うことです。
- 目を合わせる
- 子どもの話もきちんと聞く姿勢を見せる
- ときには体に触れる
こうしたコミュニケーションをとりながら注意することで、子どもに伝わりやすくなり、効果的です。
「うまくいかない日。」
「マイナスなことばかりする日。」
そんな日もあります。
わたしたち大人側が、「いつかできる」と、プラスにとらえて子どもを信じてあげましょう。
いつか、きっと子どもに伝わります。
まとめ
「怒る」と「叱る」の違いや、使いわけについて紹介してきました。
- 「怒る」とは、思いのまま感情的に注意すること
- 「叱る」とは、論理的に伝え、相手に教えること
- 時と場合によって使いわけが必要
叱る際には、子どものプライドや人格は守りつつ、きちんと子どもと向き合って伝えることが重要です。
「注意したら子どもに嫌われる」と不安な人もいるかもしれませんが、そんなことありません。
子どもの成長のために、ただ感情だけで「怒る」ことを減らしてみませんか。
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