「保育士になるにはピアノは必須?」よくある質問に元保育士が答えます

保育

「保育士になりたい。でも、ピアノも弾けないしな…」

「子どもたちに絵を教えるほどの絵心もないし…無理かな」

 

こんな風に考えている人も多いのではないでしょうか?

 

まさに学生時代のわたしも、同じように考えていました。

 

 

ピアノではなく、エレクトーンなら小さいころから習っていました。

しかし、わたしは自他ともに認めるほどの絵心のなさ…

 

 

「子どもたちにバカにされるかも」と不安があり、保育士の試験に「絵」を描くことがあったら、保育の世界は諦めようと思っていました。

 

 

しかし、実際は関係ないです!

試験に絵を描くことはありませんでした。

また、わたしの経験では試験にピアノの実技があったのは一度だけです。

 

 

絵が描けなくても、ピアノが弾けなくても、保育士にはなれます!

 

 

今回は、学生時代のわたしのように、保育士になりたいと思いながらも不安があり、一歩踏み出せない方へ、

「よくある質問」の回答をしていくことでお役に立てれば…と思います。

 

この記事を書いているわたし

  • 元保育士:保育歴15年
  • ピアノ経験:4歳からエレクトーンを習うが、中学入学と同時に辞める
  • 絵心:全くなし。小さいころから大の苦手
  • 手先の器用さ:器用ではない。裁縫は人並み、工作は苦手
  • 子ども好き:小さい子たち大好き!

 

こんなわたしがあなたの疑問に答えていきます。

 

 

【保育士になるには】よくある質問

よくある質問

 

ピアノは必須?

 

結論から言います。

保育士になってしまえば、ピアノが弾けなくても問題ありません!(私立保育園の場合)

 

なぜなら、他に上手な人がいるからです。

人には、得意・不得意がありますよね。

ピアノに関しても同じです。

 

保育園の場合、クラス担任は複数人いるので、担任全員がピアノ弾けない状態になることはほぼなく、あなたが弾けなくても大丈夫です。

注意* 幼稚園の場合は一人担任なので、ピアノが弾けないとつらいこともあります。

 

 

ただ、保育の専門学校や短大へ入学すると、授業としてピアノがあります。

「保育士資格」は「幼稚園教諭2種免許」と同時に取得する学校がほとんどのためです。

 

 

「えっ!!」

「やだな、どうしよう」

 

 

不安になった方もいるかもしれませんが、同じようにピアノ経験がない人も意外といるので安心してください。

 

実際わたしも、ずっとエレクトーンをしてきたので、ピアノの楽譜は見慣れておらず、ペダルを踏むタイミングとか、なんとなくしか、わかりませんでした。

 

 

クラスで弾く際は、ほぼキーボードだし、ピアノで弾くのはリトミック(音楽に合わせて身体を動かす)や、おゆうぎ会でする劇などの曲です。

 

「入園式」や「卒園式」は、園全体の中で一番上手な人がします。

 

自信がない場合はほかの人に代わってもらうこともできます。

 

なので、ピアノが弾けないと絶対ダメかというと、案外そうではありません。

 

 

「少しだけ、挑戦してみようかな」と思えるなら、ピアノが弾けるようになって損はないので、この機会にチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

 

絵が描けないと不利?

 

絵は描けた方が尊敬されます。

子どもからも、職員からも。

 

しかし、描けないからといって不利になったり、仕事に影響するかというと、全くしません。

 

 

玄関や窓の装飾、お部屋の制作などは、専用の保育雑誌やカタログがちゃんとあります。

おゆうぎ会の衣装などは、手芸屋さんに売っている「洋服作り」の本などを参考にしたりもします。

 

 

なので、「絵を描くのが苦手だから…」という理由で迷っているなら、今日から悩まなくて大丈夫です。

 

わたしは絵が下手すぎますが、逆にそれを前面に出すことで話題になり、苦手な先輩と仲良くなれました(笑)

 

専門の学校へ行かないとなれない?

 

実は、保育士資格は「通信教育」で取得することが可能です。

 

実際、わたしの職場にも、「通信教育」で資格取得した主婦の方がいましたが、バリバリ保育士として働いています。

 

 

注意点としては、条件があることです。

実務経験が必要だったり、受験資格が…など、細かな条件があるので、気になる方は一度確認してみましょう。

 

 

保育士に必要なスキルは?

 

わたしが働いてきて、必要だと思うスキルを挙げると以下のようになります。

 

大前提【子どもが好きであること

  • 協調性
  • コミュニケーション能力
  • 明るさ
  • 気配り
  • 体力
  • 素直さ

 

まず、大前提として「子どもが好きであること」です。

子どもが好き・かわいいと感じていないと、子どもに対する「声のかけ方」や「態度」が変わってきます。

 

「声のかけ方」や「態度」は、子どもも敏感に感じ取ります。

 

 

次に必要なのは、「コミュニケーション能力」です。

 

最近は男性保育士も増えつつありますが、まだまだ女性が多い職場なので、正直、人間関係は複雑です。

 

そのため気持ちよく仕事するには、女性ならではの気配りやコミュニケーション能力が必要だと感じています。

 

 

個人的には「明るさ」も大事だと考えています。

なぜなら、子どもはオーラを感じるからです。

 

うつむきがちで、あまり笑わない人には、子どもも近寄りがたいものです。

目が合うとニコッと笑ってくれる人には、子どもはすぐに近づいていきます。

 

「明るい=元気いっぱい」はもちろんいいですが、「穏やか」や「優しい」「愛想がいい」といった人も、保育士としての要素は十分あります。

 

 

保育士はいい職業ですか?

 

わたしは、保育士をしていたことを後悔したことはありません。

 

給料が安い、人間関係が複雑…など

 

保育業界の嫌な面もたくさん見てきましたが、すべては「環境」の問題であり、職場が変われば問題も変わります。

 

保育士が保育士を辞めたいと感じるのは、子どものせいではないのです。

また、保育士が保育士で良かった!と思うのは、子どもの成長を見られるからです。

 

 

今は保育業から退職しましたが、今でも子どもたちはかわいいです。

 

保育士になりたい人、興味がある人、子どもが好きな人は、ぜひチャレンジしてみてください。

 

まとめ

 

よくある質問 まとめ

 

保育士になることを考えたときに、よくある質問についてお話してきました。

 

保育士になるには「保育士資格」が必要なことはもちろんですが、ピアノや絵、制作などは必ずできなくてはいけないものではありません。

 

 

とはいえ、地域などによっても変わってくる部分がありますので、あなたの住んでいる地域・あなたが働きたいと思っている園の募集概要などを確認するようにしましょう。

 

保育士の詳しい仕事内容が気になる方はこちらもチェックしてみてください。

 

 

保育士としての明るい一歩が踏み出せますよう、願っています。

コメント