うわーーん!!
まだ泣いてる。
抱っこしてもダメだったし、おろすとさらに泣くし…。
なにをしても泣きやまなくて困る。もう、どうしたらいいの?
なかなか泣きやまない子どもを前に、困ったり、心配になったり、イライラしたりと、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
わたしも長い間保育士をしてきましたが、同じような経験、たくさんあります。
「なんで泣きやまないの?どうしたらいいの?だれか教えてー!」と思いますよね。
子どもが泣くときは、どこかに必ず理由があるんです。
その理由を早く見つけて解決できれば、子どもは泣きやむことが多いです。
この記事では、子どもが泣く10のおもな理由や、おすすめの対処法を紹介していきますので、参考にしてくださいね。
子どもが泣くときに考えられる10の原因
子どもが泣くときに考えられる10コの原因は、大きく分けて身体面と精神面に分けられます。
まず、身体面から見ていきましょう。
身体面が関係している7つの原因
身体的な原因 | |
1.おなかがすいた | おなかがすいたという意思表示です。
上記のようなことに心あたりがある場合、ミルクやおやつを少しあげてみるといいです。 |
2.ねむい | ねむたいという意思表示です。
上記のような場合、泣いてグズる子は多いです。 睡眠はしっかりとれるようにしてあげましょう。 |
3.痛い | ①身体のどこかが痛いのかもしれません。
上記のようなとき、「どこが痛い」のかが子ども自身もわからず泣くことが多いです。
②遊んでいるときの怪我で痛がるときもあります。
ばんそうこう(キズバン)を貼ると「痛い気分」になり、泣く子もいます。 |
4.気持ちわるい | オムツの中は、むれます。 うんちをきれいにふき取って、おしりをキレイにしてもらえないと、小さい子でも気持ちわるいと感じる子もいます。 おしっこがでると自分で気になる子もいます。 排せつが原因で泣いている場合は、オムツを替えてあげると泣きやむことが多いです。 子どもが泣いたときには一度オムツを確認しましょう。 |
5.かゆい | 子どもの皮膚は敏感です。
上記のようなことから、かゆみが起きます。 かゆくて仕方なくて、泣き出す子も少なくありません。 かきすぎると「とびひ」や「乾燥性湿疹」といった皮膚トラブルになることもあるので注意が必要です。 |
6.暑い | 子どもは外にいるとき、大人よりも地面との距離が近いので、「照り返し」を受けやすいです。 気温よりも体感温度が高く、暑くて泣いてグズリだす子が、以前に比べて多くなってきました。 最近は異常気象も多く、暑い日は、身体に危険なほど暑いので、気をつけましょう。 |
7.病気 | 上記のどれを確認しても、なにをしても泣きやまない場合、病気が隠れていることがあります。 考えられる病気をいくつか挙げてみます。
熱が出る前・嘔吐する前などの「前ぶれ」で泣きだす子も多いです。 「いつもより機嫌が悪い」「今日泣いてばっかり」と思う日は、食欲の有無や下痢などしていないか確認しましょう。 |
特に小さい子は、「ことば」でうまく伝えることができません。
大人が原因を突き止めて、対応してあげることが大切です。
子どもが泣く原因は、身体面だけではありません。
つぎに、精神面を見ていきましょう。
精神面が関係している3つの原因
精神的な原因 | |
1.不安 | 子どもは不安になると泣くことがあります。
たとえを挙げるとこんな感じです。 ずっと一緒にいたママ・パパと離れることは小さな子どもにとって大きな試練です。 親が「トイレに行く」ことでさえ、小さな子どもにとっては「どこに行くのかわからない」ので不安になります。 無言で行かず、子どもに行き先を伝えてあげるか、一緒に行ってあげると泣かずに済むことも十分あります。 |
2.かまってほしい(あそんでほしい) | 子どもと一緒にあそんでいますか? 子どもは大人とのスキンシップをとりたい、一緒にあそびたいと思っています。 ママ・パパが自分ではなく、スマホばかり見ていると、かまってほしくて、わざと大きな声で泣いたりします。 大きな声で泣いてやっと振り向いてもらえるします。 すると、次から「かまってほしいとき」に同じことをして、「見てもらおう」とします。 小さい子どもにとって「泣く」ことは最大のアピールです。 |
3.夜泣き | 生活リズムが崩れていたり、保育園に入ったばかりの頃に、夜泣きをしてしまう子どもが多く見られます。 夜泣きは子どもの「心理」も大きく関わっています。
このようなことがあった日の夜に夜泣きをする子が多いです。 |
子どもが大きくなってくると、上記のような原因は減りますが、より複雑になっていきます。
一方で、小さい子どもたちは生活習慣も精神面に関わっています。
(ずっと機嫌がわるいなど)
規則正しい生活リズムを目指しましょう!
では、子どもが泣いたときには、どんな対処をしたらいいのでしょうか。
子どもが泣いたときにおすすめの6つの対処法
私が実際に保育園でしていた対処法を6つ、紹介します。
対処法に正解はないので、私の体験をもとにした対処法ですが、参考になれば幸いです。
スキンシップをとる
まず一番にしてほしいのが、「スキンシップ」です。
- 抱っこをする
- こちょこちょをする
- 息を吹きかける
- わらべ歌をする
- 絵本を読む
例をあげましたが、もちろん上記以外でもいいです。
大事なことは、「ふれあう」ということです。
これだけで、たいてい解決したりします。
転んで泣いても、機嫌がわるくても、スキンシップをとることで気分がまぎれて笑顔になる子が多いです。
スキンシップをとっても泣きやまないときには、下記のことを試してみてください。
オムツを交換する
子どものオムツの中は快適ですか?
オムツを替えてから何時間も経っていたり、便がでていたら交換してあげましょう。
子どもにも「快・不快」はあります。
スッキリ気持ちよくしてあげましょう。
ごはん・おやつをあげる
おにぎりやパン、おやつ(子ども用のお菓子などでも)をあげてみましょう。
泣きやんで食べれば、「おなかがすいていた」ということになりますね。
泣きやまないとき、嫌がるときには、他の原因が考えられます。
本当の原因を探って、突き止めましょう。
おひるねさせる
眠たい時に「指吸いをする」「耳をさわる」といったクセを持っている子どもも多数います。
あなたのお子さんはどうですか?
上記のような行動や、目がトロンとしていて眠たそうなときには、少し寝かせてあげましょう。
眠るまで泣き続ける子もいるかもしれませんが、そこは眠るまでの辛抱です。
身体をチェックする
以下のことをチェックしてみましょう。
- 熱はありませんか?
- 下痢はしていませんか?
- 食欲はありますか?
- 身体に湿疹はありませんか?
- 口の中に口内炎はありませんか?
- 耳をさわったり、痛がったりしていませんか?
- 腕や足に力が入らないなどの症状はありませんか?
- 咳がとまらないなどの症状はありませんか?
上記の項目に当てはまるものはありましたか?
上記以外の症状でも心当たりがある場合は、風邪などの病気の可能性があるので、早めに小児科へ受診しましょう。
場所を変えて気分転換をはかる
思いきって場所を変えてみましょう!
おすすめは「外にでる」です。
保育園にはテラスがありますが、アパート暮らしなどでは、テラスがない場合も多いですよね。
一歩外にでて、「外の空気を吸う・外の景色を見る」
これだけで大人も子どもも、いい気分転換になります。
子どもの性格やクセは十人十色です。
また、その日の気分によっても、同じ対処法が効くかはわかりません。
状況に合わせて、いろんな対処法を試してみてください。
2歳以降は「ごまかされなくなる」
0・1歳は、「気分をかえる」「まぎらわせる」ことで対処できることも多いのですが、2歳以降になると、一筋縄ではいかなくなります。
なぜなら、「自我」が芽生えて、自分の「思い」がしっかりあるからです。
- 「どうしてもおもちゃがほしい」
- 「これじゃなきゃダメ」
- 「あとではイヤ!今がいい!」
自分の思いや、こだわりが強ければ強いほど、ごまかしが効かなく、かけ引きが大変になっていきます。
また、2・3歳の頃には、自分の下に「弟や妹」ができることも多く、そのことがきっかけで「赤ちゃんがえり」することがあります。
赤ちゃんがえりは、一時的なものなので、気にしなくて大丈夫です。
時間が経ち、子ども自身が落ち着くまで、付き合ったり、見守っていてあげましょう。
【赤ちゃんがえりとは】
前にできていたことができなくなったり、泣いてグズグズしたりと、赤ちゃんに戻ったような状態になることを言います。
多くのきっかけは、「下に兄弟(姉妹)ができたことで、ママ・パパを独占できなくなった」ことにあります。
- 赤ちゃんがうらやましい
- ぼく(わたし)も抱っこしてほしい
- ぼく(わたし)も甘えたい
このような感情から、精神的に不安定になり、泣くことが多く見られます。
2歳・3歳と子どもが大きくなるにつれて、ごまかしが効かず、一筋縄でいかなくなります。
ですが、ママ・パパから受けた愛情は、ずっと残っているものなので、愛情いっぱいに関わってあげてくださいね。
まとめ
この記事では、子どもが泣きやまないときに考えられる10の理由とおすすめの対処法を紹介しました。
【身体的な原因】
- おなかがすいた
- ねむい
- 痛い
- 気持ちわるい
- かゆい
- 暑い
- 病気
【精神的な原因】
- 不安
- かまってほしい(あそんでほしい)
- 夜泣き
【おすすめの対処法】
- スキンシップをとる
- オムツを交換する
- ごはん・おやつをあげる
- おひるねさせる
- 身体をチェックする
- 場所をかえて気分転換をはかる
子どもが泣く理由や対処法には正解がないところが難しいところでもあります。
しかし、子どもにとってやはり一番安心なのは、ママ・パパといるときです。
わたしも含め、保育士にも代わりはできません。
「泣きやまなくて本当に困る。大変…」と思う日もあるかと思います。
けれど、「今の時期だけ!」と思って、どうか子どもと一緒にゆったり過ごしてほしいです。
この記事が、その手助けになれますよう、願っています。
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