こんにちは。えりすけです。
不妊治療をしていることって、会社に知られたくないと思う人が多いと思います。
私もそうでした。
知られずに済むなら、知られたくないですよね。
それが本音だと思います。
けれど、保育士として働きながら治療を行うなら、周りの協力は必須です。
今回は、保育士であり、不妊治療も長年経験してきた、私の体験を踏まえてお話ししようと思います。
- 不妊治療との両立が難しいと感じている
- 不妊のことは誰にも知られたくない
- 職場に治療を告げるべきか迷っている
こんな思いを抱えている方の参考になればうれしいです。
えりすけの不妊歴
- 保育士15年の間で約9年にわたり不妊治療を行う。
- タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精すべて経験。
- 9年間で、1度も陽性反応になったことがない。
- 旦那くんとの話し合いの末、子どものいない人生を決断。
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保育士と不妊治療の両立に周りの協力が必要な理由
保育士と不妊治療を両立しようと思ったとき、周りの協力は必要不可欠です。
言いかえると、保育士と不妊治療の両立を園に内緒で行うことは、難しいです。
理由は3つあります。
- 治療のすべてが排卵に合わせて行われるから
- シフトによって代わりの人にお願いしなければいけないから
- その都度言い訳を考えるのが大変だから
ひとつずつ体験を踏まえてお話ししていきますね。
理由1.治療のすべてが排卵に合わせて行われるから
不妊治療は、排卵に合わせて治療が行われます。
なので、排卵日によっては仕事の休みをお願いしなければいけません。
かんたんに治療の流れを紹介しますね。
- 生理初期に診察
- ↓
- 服薬などで排卵を促しながら
- ↓
- 排卵少し前に診察
- ↓
- 排卵直前に診察・排卵日予測
- ↓
- 治療
- ↓
- 排卵したか確認するため診察(体外受精などの際は行われません)
どのクリニックへ行っても、この基本の流れは、ほぼ変わりません。
タイミング法や人工授精、体外受精といった方法も問わず、変わらないです。
それなら、あらかじめ排卵予定日にお休みを取っておけば、園に内緒で治療できるんじゃない?
こう思う方もいるかもしれませんね。
ですが、残念なことに排卵はコントロールできません。
先生の目や腕をもってしても、「絶対にこの日の何時です」と言えるわけではなく、排卵日の断定は1~2日前にしかされないことがほとんどです。
なので、仕事帰りの通院で、「明日、人工授精するので〇〇時にクリニックに来てください」といわれることも多々あります。
急なお休みをお願いしなければいけない日があることを、覚えておいてくださいね。
理由2.シフトによって代わりの人にお願いしなければいけないから
急なお休みや通院時間を踏まえて、考えてほしいことがあります。
それは、シフト制。
正社員として保育士で働いている場合は特に、シフト制で勤務が立てられていますよね。
たとえば、通院する日のシフトが「遅番」だった場合や、人工授精を行う日に「早番」の場合は、誰かに代わってもらう必要があります。
人工授精などの治療は、午前中~お昼にかけて行われることが多いので、「早番」は物理的に厳しいです。
そんなときに周りの協力が必要不可欠になってきます。
「ちょっと用事があって…」も否定はしませんが、通院は複数回あるので、そのたびに理由を考えるのは、つらくないでしょうか。
「正当な理由」なはずなのに、勘違いされて嫌な目で見られる可能性があるのは、悲しいことです。
これは電話でお休みを伝えるときにもいえると思います。
理由3.その都度言い訳を考えるのが大変だから
内緒で治療を行う際は、シフトを変わってもらうとき、休みの電話を入れるときに、ウソの理由を考えることになります。
たとえば、電話で「熱が出て…」といって休みをもらったとしましょう。
次の日、職場の人からかけられる言葉は「大丈夫?」が多いと思います。
「何℃あったの?」と聞いてくる人も、なかにはいるかもしれません。
そうなると、再びウソをつかないといけなくなります。
「えっと、38.0℃……」といった具合に。
1回、2回目くらいは通じるかもしれません。
けれど、そのうち信用してもらえなくなることもあるでしょう。
また、自分も毎回ウソをつくことになるので心苦しいのではないかと思います。
不妊治療は悪いことでも恥ずかしいことでもない
不妊治療って、なんとなく言いづらい雰囲気がありますよね。
ですが本来は、もっと堂々としていいと思っています。
不妊治療は悪いことでも恥ずかしいことでもないのですから。
内緒でしたい気持ちはわかります。
私も同じだったので共感できますが、いっておいた方が、職場の人からも理解してもらいやすくなります。
お休みするとき、シフトを代わってもらうとき、副作用で体調が悪いとき…
さまざまな場面で、周りの協力が必要になってきます。
そのときに、治療の話を伝えてあるか、内緒にしているかで、相手の反応が変わってくることも実際あるんです。
- 「お休みさせてください」→「また?ほんと、身体が弱いよね」
- 「お休みさせてください」→「いいよ!気にしないで治療がんばっておいで」
治療を告白することは勇気がいりますが、いったあと応援してもらえると、心強いですよ。
保育士はギリギリの人数でしているし、イベントも多いので、急な休みの申し出は、「申し訳ないな」と罪悪感を感じることも多いでしょう。
けれど、「なんとかなるから!」といってもらえると、救われた気持ちになりませんか?
嫌な顔をする人がいるなら、その人の心が狭いのです。
仕事は、「お互いさま」と助け合うことも大事。
不妊治療をするうえで、ストレスは本当に大敵です。
排卵が止まったり、ホルモンが乱れて、うまくいくものもうまくいかなくなってしまう可能性を秘めています。
両立を考えているなら特に、勇気をだして治療をしていること、伝えてみましょう。
まとめ
保育士と不妊治療を両立させるには、周りの協力が必要です。
また、内緒で治療を行うことは、正直難しいです。
言いにくいのは、勇気をだしましょう。
どうしても嫌なら、パートになるとか、転職も視野に入れるとか、働き方を見直す必要があるかもしれません。
治療していることを受け止めてもらえたあとは、自分の気持ちも楽になりますよ。
勇気をだせるよう、願っています。
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